自炊めしつかい日記

1999年4月30日〜5月4日


鎌先温泉 一條旅館


・5月3日(月) 今日も外に出なかったので天気は不明
 皿洗い1号と僕が逆向きに寝ていたのがショックだったのか、夕べは殿は食事部屋に一人で寝ていた。
 おかげで安眠できたが、やはり朝は早くから騒々しい。2階の廊下を子供が走り回っている。
 しばらくぐずぐずしていたが食事部屋へ。

 夕べのキーマカレーはどうも納得がいかない味だったので残った分の調整にかかる。明るいところで見るとどうも色が薄い。キーマカレーは長時間煮込みながら味見を繰り返していると舌が麻痺してきて味がよくわからなくなるので普通は色で判断している。厨房が薄暗かったので昨日はよくわからなかったようだ。
 カレー粉、ガラムマサラを増量し、ガーリックパウダー、コンソメ、しょうゆを加えるとだいぶ良くなった。
 女王様3号は青物(なんだか忘れた)の卵とじを作っている。
 たっぷりと食材が残っているので今日は買い出しは無し。
 食事が終わったら、とりあえずひと眠り。

 30分ほどうとうとして目を覚ますとギターの音がかすかに聞こえる。
 食事部屋に行って見ると、女王様4号が持ってきた歌本を前に、皇太后様が歌を歌い、女王様4号がギターを弾いている。
 わからないコードがあるとのことで、ギターをバトンタッチされる。
 さすがに同年代の集まりなので知っている曲がほとんどだぶっている。
 2時間ぐらいてきとーに弾いて終了。歌本の最後まで行かなかった。

 今晩のメインディッシュは豚肉白菜鍋。昨日の料理に比べれば時間がかからないので今日は少しだけのんびりできる。
 とりあえず露天風呂へ。昨日迷ったので慎重に道をたどる。無事に到着。
 風呂から上がり体を拭いていると、右の胸がちりちりし始める。まずい!年に2〜3回出る肋間神経痛(?)が始まってしまったようだ。これが出ると3日ぐらい食事もあまり食べられないし、酒もあまり呑めない。
 おまけにずっと痛かった左肩も悪化してきた。

 もう一度体脂肪率計に乗る。
 
27%!
 .........う゛ー

 部屋に戻って、いよいよ最後の晩餐の準備だ。
 白菜をぶつ切りにし、豚バラ肉と交互に土鍋に詰めていく。
 女王様4号が持ってきた土鍋は実に巨大で、僕が持っていった土鍋の2倍近くはある。普通、白菜半分でいっぱいになるところ、まだまだ余裕があるので残っていた1/4ぐらいの白菜も詰め込む。
 水を加えずにざっと醤油をかけて火にかける。じくじくと水が出始めた頃に、焦げ付かないように一度全体を混ぜればあとは1時間ぐらい時々かき混ぜながら煮込めばOK。
 他の料理は女王様3号担当の肉じゃが、山ウドの味噌あえ、菜の花の芥子和え。あいかわらず女王様3号は良く働く。なんて書くと図に乗るだろうか。
 殿が大根を刻み始めたので「何をしているんだ?」と聞くと、
「いや、大根が余っていたから...」と、わかったようなわからないような返答。いつものことなのでほおっておいたらみそ汁を作り始めた。おいおい、まじかよ。鍋にみそ汁か?
 時間があるのでついでに明日の朝食用のめんつゆも作っておく。量が多いのでなかなかお湯が沸かない。

 最後の宴会では皇太后様の危険発言も聞かれたが、なんと言ってもおもしろかったのはめしつかい2号と殿の酒の奪い合い。
 昨日から人気の酒、黒牛をコップになみなみと注いだあと抱え込んでしまった殿から一升瓶を奪い取るようにして呑むめしつかい2号。下戸だったはずが、この4日間ですっかりアル中になってしまったようだ。他の人は毒気にあてられ今日はあまり進んでいない。僕も神経痛が悪化してきてほとんど呑めない。

 皇后様はスマスマを見て大騒ぎ。
 トーテムポール状態の4段マッサージの記念写真を撮ったり、だんだん訳がわからない状態になって、最後の夜は更けてゆく。


3日目
最終日

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