2000年12月31日〜2001年1月2日
昨日までの晴天がうそのように何だか怪しげな雲行き。実はいままで一度もきちんとチェーンをつけて走ったことがないのでちょと不安。
昨日までばたばたしていたので朝起きてから大慌てで出かける準備を始める。
この間届いたばかりの望遠鏡が玄関をふさいでいて荷物の運び込みが出来ない。やむを得ず望遠鏡を車に積み込んでしまうことにする。それにしても40kg近くあるので一人で積み込むのはつらい。
積み込み終わったところへ弟夫妻が到着し、すぐに出発する。
昨年は12月中旬でもすぐに予約が取れたので今年も大丈夫だろうとたかをくくっていたのだが今年はそうはいかなかった。心当たりを手当たり次第にあたったのだがすべて満室。やむを得ずインターネット予約サイトの旅の窓口で探すことにした。
ところがここでも良さそうなところはすべて満室。やっと見つけたのが今回の宿、那須湯本温泉の湯川屋旅館だ。
正月だというのになんと一人一泊6500円(サービス料込み)!あまりの安さに不安を覚える。
さて、まず何はなくとも酒。なじみの志村酒店で酒を仕入れ、両親を拾うために実家へと向かう。
大晦日だが比較的道は空いていて順調。途中で昼食をとり一路那須へ。
ところが那須が近づくにつれだんだん流れが悪くなってくる。那須インターを越えたあたりで車はほとんど動かなくなってしまった。去年は塩原だったのだがだいぶ那須はようすがちがう。那須ってこんなにミーハーなところだったっけ?なんだかはやくも那須にしてしまったことを後悔する。とは言え、今年はほかはどこも満室で予約できなかったのだからどうしようもないが。それとももっと遠くまで足を延ばすべきだったか。
予定より一時間近く遅れて宿に到着。なんだかフロント(?)が要領を得ずちょっと不安。車をどこに停めたら良いかを聞いてもとまどっている。どうも年末で従業員が帰省してしまい、なれていない人が手伝いに来ているという感じだ。部屋にはお茶も用意されていない。宿の人に聞くと持ってきてくれるというのだが、なかなか動きが鈍そうなので自分たちで持ってきてしまう。座布団も1枚足りない。
宿は谷沿いに建っているのでフロントが4階、部屋は5階なのだが風呂は1階にある。エレベーターもないので足が弱っている母親にはちょっときつい。幸いにも隣にある共同浴場が使えるとのことなのでみんなでそちらに入りに行く。共同浴場は比較的きれいなのだがちょっとぬるく、お湯も出ていないのでちちょっと寒い。けっこう次々に人が入ってくるのであまり温まらずに出てしまった。しかし、そこはさすがに温泉。けっこう体は温まっていた。
夕食は6時半で頼んでいたのだがなかなか来ない。温泉に入ったら妙にお腹が空いてしまったので待ちきれない。15分ぐらい過ぎてやっと届いた。
メニューは焼きエビ、鮎の塩焼き、レンコンと里芋の煮物、もずく酢、野菜の天ぷらなどまあ値段相応と言ったところ。意外にも(失礼)味はなかなか。特に煮物がおいしい。しっかりと上品な味がしみている。鰹節ではなく干ししいたけと昆布のだしのようだ。レンコンもとてもやわらかい。圧力鍋で煮込んだのだろうか。
酒を飲み始めていたところに宿の人がやって来た。
「すみません。こちらお刺身は来てますか?」
どうやら忘れられていたらしく、すぐに刺身が届いた。ちょうど酒のつまみにちょうど良いと言ったところか。それにしてもこれで6500円とは安い。
飯を食べ終え酒を呑みながら紅白を見ていると石油ファンヒーターが消えてしまった。換気がわるいと消えてしまうようで、さっきから何度も消えていたのだが今度はリセットしてもいっこうに点火する気配がない。やむを得ず宿の人に言うと別のストーブを持ってきてくれることになった。ところが探し回っているのかなかなか来ない。そうこうしているうちに突然ファンヒーターが点火した。うーむ。
宿の人が別のストーブを持ってきてくれたのだが、しばらくしてまたやってきた。ファンヒーターが点いたというとまた持って行かれてしまった。他の部屋でもトラブっているらしい。
そうこうしているうちにまたファンヒーターが切れた。こんどは何をやっても点火しない。夜も遅いしどうせ寝るときは消すのだからと、そろそろ布団を敷いてもぐりこもうということになった。
ところがなんと、掛け布団が足りない!
さすがにこれではどうしようもないので布団をもらいに行く。ついでにもう一度ストーブを持ってきてもらう。
どたばたしているうちに新世紀を迎えてしまった。さて、いったいどんな21世紀になるのやら...
とりあえず
A Happy New Century!
ストーブは小さい反射型の奴なのでなかなか温まらない。ちょっと寝ている間点けておくのは不安なので消して寝ることにする。しかし....臭い。あまりにも臭くてなんだか頭が痛くなってくる。呼吸が苦しくてなかなか眠れない。やれやれ、さすが正月6500円の宿だ。