星日記

2000年8月5日〜8月8日

福島県 浄土平


・8月6日(日)
 5時過ぎに小舎に戻り、一眠りすると小舎の管理人・遠藤さんに起こされた。朝食だ。
 細切れの睡眠でどうも食欲がない。中国滞在中、死ぬほど食べていたのがうそのようだ。せっかくおいしい食事なのに...

 朝食が済むとまた部屋に戻り一眠り。どうもまた左の腎臓にある石が疼き始めていて眠りが浅い。結局10時過ぎには起きてしまう。
 ロビー(と言っていいのか?)ではすでにめしつかい2号が起きてマンガを読んでいる。同室だった登山家の先生も起きていて、しばし写真や温泉について話をする。やがて他のメンバーも起きてきて、お昼を食べにレストハウスへ。

 レストハウスでは例年通り、「よもぎ麺」をあさる。これはここでしか見かけない珍しい麺で、食べた人はほとんどがやみつきになっている。みんなで土産に買うのでいつも在庫を一掃してしまうのだ。去年はわざわざ取り寄せてもらった。今年も念のため初日から必要な分を確保しておくのだ。
 昼食はソースカツ丼定食。朝が軽かったのでえらく腹が減っていたのだが、朝食後ずっと寝ていたのでやはり全部食べられない。中国ではカツ丼があまりうまくないので楽しみにしていたのだが。

 食後は再び車に乗って高湯温泉へ。人数が多いので去年初めて行った花月ハイランドホテルへ行くことにする。女王様たちは昨日もここに来ている。
 露天風呂のある石ノ湯は混んでいたのでまず木ノ湯へ。ここはガラガラ。去年はここは熱かったのだが、今年はぬるめでゆったりと浸かれる。頭と体を洗い、石ノ湯へ。いつの間にか空いている。
 去年はどしゃ降りだったので屋根付きとは言え露天風呂にはあまり長く入っていられなかったのだが今年は大丈夫。仕切の向こうの女湯がちらちら見えるのが少し気になるがゆったり浸かる。のぼせそうになったので内湯に戻り泡風呂に浸かってあがる。

 他のメンバーがなかなかあがってこないのでロビーでオレンジジュースを頼む。ところがこれがとんでもない代物でストローを持ち上げると蜂蜜のようにまとわりつく。飲んでみるとやたらと濃いい。メニューには果汁100%と書いてあるのだが、どう考えてもこれは濃縮果汁の原液。甘さも半端でない。氷が溶ければと思いしばらくそのままにして置くがやはりだめ。何だか胃がチリチリしてきた。他のメンバーが戻ってきたところで我慢しきれず薄めてもらうことにする。
 そうこうしているうちに何だか雲行きが怪しくなってきた。雨が降らないうちに小舎に戻ることにする。

 小舎に戻るとまた睡眠。6時の夕食までぐっすり。
 今晩の夕食は天ぷら。山菜がメインでとてもおいしい。「行者ニンニク」の葉を巻いた竹輪の天ぷらは絶品。
 外は大雨。カミナリも鳴り出す。仕方なく晴れるまでの間一眠り。

 10時頃に様子を見に外に出ると雨はあがっているものの星は見えない。ホッとして、いやあきらめてまた寝ているとめしつかい2号に起こされる。晴れているらしい。さっそく準備してレストハウスの駐車場へ。
 女王様たちの強力なリクエストで望遠鏡を組み立てる(ああ、めんどうくさい)。写真用と眼視用の2台を組み立てるので少し時間がかかる。めしつかい2号も去年買った写真用の赤道儀を組み立てる。
 東の空からは昇ってきた木星と土星。まだ高度は低いがとりあえずみんなに見せる。初めて土星の輪を見た人も多く、大騒ぎ。こと座のリング星雲M57、アンドロメダ星雲、ペルセウス座の2重星団、2重星のアルビレオとアンドロメダγなどめぼしいものを見せて観望会は終わり。流れ星&宴会モードに突入だ。
 今日の酒は「山桜桃」、あまり飲めないはずのめしつかい2号は昨日の郷乃誉は好みでなかったようだがこれはOKのようだ。
 シュラフにもぐり、起きているのか寝ているのかわからない状態で星を見る。みんなは流れ星に3回願い事をするのだと意気込んでいるが聞こえてくるのは「あっ!」とか「おお!」とかうなり声ばかり。そうこうしているうちに意識は薄れてゆく。
 気が付くと明るくなりかけている。木星が高く昇っていたので望遠鏡を向けると、おお!何と素晴らしい見え方。縞模様も大赤斑もくっきりと見える。他のメンバーを起こして見せると皆大感激。
 今日も朝焼けがきれい。宿に戻り、また朝食まで一眠り。
 


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