星日記

2000年8月5日〜8月8日

福島県 浄土平


・8月5日(土)
 今日の出発は11時。今回は殿が結石、いや欠席なので時間通りに出られるだろう。
 2日に中国から帰ってきて、3、4と仕事だったのでまったく準備が出来ていない。そう言えば去年も似たような感じだった。
 広げてあった女王様たちからの預かりもののシュラフを畳み車に積み込む。自分のを含めると7つのシュラフ。他に望遠鏡、双眼鏡、ギター、冷蔵庫(酒用)を積むと8人乗りのノアが2人乗りになってしまう。
 さすがめしつかい2号。ほぼ時間通り。すぐに出発。

 まずは酒と食料を調達。現地ではろくな酒が手に入らないのでこちらから持っていくのだ。そのための冷蔵庫もあることだし。今回は安全を見て女王様たちに定評のある酒を3本。郷乃誉の・山桜桃と純米吟醸、そして奥能登の白菊・本醸造だ。
 めしつかい2号はあわてていたのか長袖の服を忘れてきてしまった。浄土平の夜は夏でも恐ろしく冷える。長袖シャツ、セーター、ダウンが必要だ。めしつかい2号はダウンは持ってきたものの、他は半袖だという。僕がコンビニで食料を買っている間に長袖のシャツを買いにいく。
 流れ星の写真を撮るための新しい800のフィルムを仕入れ、岩槻から東北道に入る。
 土曜日だが道はガラガラ。順調に車は北へ走る。めしつかい2号はどうしても仕事のメールを出さなければいけないと言うことで、パーキングに寄る。グレ電を見つけてさっそく送信しようとするが、どうしてもつながらないようだ。一旦あきらめて昼食にする。朝食を食べてからあまり時間がたっていないのでサンドウィッチで軽く済ませる。めしつかい2号再度チャレンジ。しかし撃墜。
 グレ電をあきらめためしつかい2号はPHSで再チャレンジ。しかし走行中なうえに東北道は民家から遠いのでまったくだめ。鹿沼を過ぎたところでようやく送信に成功。
 宇都宮を過ぎ2車線になると少し流れが悪くなってきたが渋滞と言うほどではない。きわめて順調に車は磐越道へ。磐梯熱海で高速を降り、母成グリーンライン、磐梯吾妻スカイラインを経由して吾妻小屋へ。
 スカイラインは例年ガスっていることが多いのだが、今年は視界がよい。途中で小猿が数匹道路で遊んでいた。ここで猿を見るのは初めて。

 小舎へ着いたのは4時過ぎ。新幹線組の女王様たちは途中温泉に寄ってから来るのでまだ到着していない。さっそく管理人の遠藤さんに挨拶。もうここに来始めて15年目なのですっかりなじみになっている。今日は客が多いので僕たちは個室に詰め込まれる。いつもは山小屋らしく、棚状になった3階のスペースで寝るのだが。実は3階のほうが暖かいのだ。
 しばらくごろごろしているうちにだんだん眠くなり、ふと意識が薄れた瞬間に女王様たちが到着した。眠りかけたところだったので少し頭が重い。
 6時になると夕食。今日は人数が多いので2交代の前半だ。ここの夕食は山小屋らしからずとてもおいしい。今日は春巻きがメイン。山菜入りとチーズ、アスパラ入りの2本。

 外は雨。しかも雷も。ちょっと疲れがたまっているので今日は見られなくてもいいかなぁ、などとけしからんことを考えていたらいつの間にか雨がやみ、晴れ間が出てきた。しかたなく、い、いや喜びいさんでいざ出陣。
 駐車場に着くとまた曇ってしまった。例年通り車の中で宴会。今日の酒は郷乃誉・純米吟醸。
 新幹線組が借りてきたレンタカーはノア。僕の車と同じとはとても思えないくらい広い。7人でもゆったりと宴会が出来る。うーん、この車はこんなに広かったのかぁ。
 ふと気付くと星が出始めている。マットをひいて宴会の第2ラウンド開始。雲行きが怪しいので望遠鏡は組み立てず、寝ころんで流れ星を見る。

 ちらほらと流れ星が流れ、いつしかみんな眠ってしまう。
 4時ごろになるとだいぶ明るくなってきたので撤収の準備を始める。朝焼けがきれいだ。
 


星日記・2日目
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