自炊日記

1999年4月30日〜5月4日


鎌先温泉 一條旅館


・5月1日(土) 快晴〜曇
 部屋の外が騒々しい。早くも湯治場の朝の活動が始まってしまったらしい。時計を見るとまだ7時前、げげ!ほとんど寝てないじゃん。何とかもういちど眠ろうとするけれど外は騒がしくなるばかり。

 半分もうろうとしながらふとんのなかですごしたけれどとうとう耐えきれなくなり9:30頃起き上がる。睡眠不足と宿酔いで酷い頭痛、こんな時のために持って来た「熱さましーと」を額に貼付け食事部屋へ。

 御飯を炊き、味噌汁担当の殿の起きて来るのを待つが一向に起きて来る気配無し。仕方ないので風呂に行く。
 昨日心配した露天ぶろへの迷路も難無くクリア。なかなか綺麗な風呂だ。脱衣場、内湯、露天風呂と繋がっていて内湯にはシャンプー、ボディーシャンプーも完備している。
 ゆったりと露天風呂につかっているとどこからか桜の花びらが1枚舞ってくる。満開の頃はさぞきれいだろう。

 風呂から出ると脱衣場に体脂肪計が置いてあるのに気付く。当然乗ってみる。
 
27%!

 なにぃぃ!この体重(52kg)でこんな体脂肪率だったら内臓はみんなフォアグラ状態やんけ。
 何も無かった顔で数値をリセットしその場を離れる。

 風呂から部屋へ戻る途中で殿とすれちがう。
 おい!!あんたを待ってたんだよ!
 はっと気が付くとまわりは見慣れぬ場所。しまった!間違えた。何とか帰りついたもののわけのわからんところを経由してしまった。

 殿の戻りを待っているうちに頭痛に加えて吐き気が襲って来る。やっぱり空腹で風呂に入るんじゃなかった。

 朝(昼)食を終えて30分ほど仮眠を取るともう駅に皿洗い(1号)を迎えに行く時間。
 女王様2号、女王様3号といっしょに駅へ向かう。
 途中、夕飯の買い物をし駅に着くと列車の到着時間が宿に貼ってあった時刻表と30分も違う。とりあえずどこかで時間をつぶそうとしたが、どうにもこうにも気分が悪いので、車にもどり、エアコンをかけて涼むことにした。

 皿洗い1号を迎え、白石蔵王駅にある「温麺(うーめん)の館」を見る。
 うーめん製造の工程を説明した何体もの蝋人形のあまりの哀れさに全員うるうる。
 外に出るとそれまで暑いくらいの快晴だったのがどんよりと曇っている。皿洗い1号は曇男?

 宿に帰ると2台のノートパソコンを前に女王様1号とめしつかい2号が何かをしている。
 見るとフリーセルだ。
 こんなとこまで来てフリーセルなんかやるんじゃない!と叫びつつ、みんなではまってしまう。
 貼ってあった時刻表を見ると平成9年。おひおひ。

 続々と留守番隊からの差し入れが宿に届く。
 徳島名物のちくわとてんぷらはともかく、花が届いたのには宿の人もかなり不審そうな様子。

 あいかわらず気分が悪いが、とにかく夕食の準備。そこへ女王様4号が1升炊きの炊飯器、巨大土鍋、笹かまとともに到着。グッドタイミング。
 今晩の夕食は挽肉カシューナッツ焼笹蒲ほうれん草炒め、女王様3号作の豚肉キムチ炒め。
 さらに明日の夕食用の牛タンを下ごしらえし、3時間かけてゆでる。
 昨夜あわただしかったので、17時には調理を完了し宴会の開始。

 天神囃子・純米吟醸は新潟ではとても珍しい淡麗超甘口、鳳凰美田は栃木の香り豊かでふくよかな味わいの生酒。
 残念ながら二日酔いがまだ残っていてあまり酒が進まない。夕べあまり呑んでいなかっためしつかい2号は俄然酒を呑むピッチがあがってきた。ホントに呑めないの?ついでに女王様2号に付いてマッサージの勉強をしている。さすがめしつかい2号を拝命しているだけのことはある。
 今日は夕べの失敗があったので早めの就寝。


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