１９９９年９月２２日〜９月３０日

　夕べは毛布を2枚掛けて寝たものの、やはり寒い。どうしよう、上はＴシャツしか無い。トレーナーでも持ってくるべきだった。
　朝食は点心、蒸しパン、白菜の炒めもの、ソーセージ、おかゆ。朝から少し食べ過ぎだ。

　今日は何だか職場がざわついている。今日は中庭で中秋のパーティーがあるという。すでに電飾の設営が始まっている。

　昼食はカツカレー弁当の出前。
　ごはんの上にトンカツが乗っていて、カレーは別の容器に入っている。
　ジャガイモがやたらと大きいのを除けば日本の一般的な家庭のカレーと変わらない。普通の市販のルーを使っているのかもしれない。カツも普通だ。

　６時半ぐらいになったころ、パ ーティーに出て欲しいと呼びに来た。
　うさぎを象った名札を付けさせられる。
　会場は早くも異様な熱気。人垣をかき分けて通された席には貴賓席とある。うーむ。
　チャイナドレスのおねーさん（目のやり場に困るぞ）の司会でパーティーは始まる。正面には月光光カラオケ大会の垂れ幕が。
　日本だとここで乾杯のところだが、こちらではこういう場で酒をのむ習慣がないのかまったく飲み食いせずに騒いでいる。我々の前のテーブルにはミネラルウォーターのボトルと駄菓子類が置いてあるが、これは例外のようだ。

　次々と番号札をつけた人達がステージに上がり歌を歌う。アジアではレーザーディスクではなくビデオＣＤが主流なので、当然カラオケもＶＣＤだ。
　日本の歌があるから歌ってくれとディスクを持って来たが、入っているのは「お富さん」とかばかり。丁重に御遠慮申し上げる。

　歌ばかりでなく、パントマイムとブレークダンスを合わせたような不思議なダンスもあれば、大抽選会(これは我々が当選番号をひく係をやった)などますます盛り上がって行く。飲み食いせずにこんなに盛り上がれるなんて信じがたい。聞けば１１時過ぎまでやっているという。さすがにそこまでつきあっていられないので退散することにする。

　夕飯は飲茶へ。いいかげん皆腹が減っていたので気が狂ったように食べまくる。
　各種饅頭、海老餃子、揚げパンなどをほとんど無言で食べ、仕上げは湯麺。さすがに苦しくなって少し残してしまった。

　店の外へ出ると、日本の祭りの時期のようにすごい人出。ナンパしているやつまでいる。ああ、目の前で女の子二人組がバイクの男たちに連れ去られていった。うらやましいぞ。
　提灯を持った子供の姿も多い。ほんとに日本のお盆みたいだ。

　ホテルへ戻るとテーブルの上にナイフとフォークが見える。
　フルーツかな？と思ったのもつかの間、視界に入ってきたのは大きな紙箱。
　「げ！月餅だ！」