温泉日記(2003年5月)

2003年5月28日〜5月30日




・5月30日(金) 会津柳津温泉・ホテルかわち
 目を覚ますと6時。朝食まではまだ間があるのでもうひと眠り。朝食は7時半〜9時の間に大広間に行けば良いと言うことなので油断していると7時半に電話で起こされてしまった。
 朝食は夕食と同じく脈絡がない。ハム、レタス、キャベツ、山菜、塩鮭、温泉卵、納豆、白味噌のみそ汁、ごはん。そしてせいろに入り、目の前で蒸すシュウマイ。このシュウマイはなんだかマヨネーズでも入っているのかちょっと変わった味だがなかなかおいしい。やはり全部は食べられない。食後はロビーでコーヒーのサービス。至れり尽くせりでやはり宿泊代は1万円(税・サービス料別)。安い。
 
 宿を出て日本三大虚空蔵尊のひとつ、柳津虚空蔵尊へ。まだ9時なので参拝客が誰もいない。まだ掃除をしている場所もある。30分ほどぶらぶらして帰途につく。
 途中版画家の斉藤清美術館に立ち寄る。特に期待もしていなかったのだが何とも言えない味のある版画にため息。特に会津の冬を描いた一連の作品は雪に音を吸い込まれた静けさまで聞こえてくる(?)ようで圧巻。つい作品集を買ってしまった。
 
 帰りのルートは来た時とは違う道を走りたいので林道を抜け、国道401号、400号経由の山越えで田島へ。途中にある西山温泉もなかなか良さそうなところだ。今度来てみよう。
 401号までの道は田植えの終わった棚田(Photo)を抜けて行く。今日から天気が崩れるという予報だったが田圃の水面に映る青空が美しい。窓を開けて走れば風も気持ちがよい。やがて細い山道を抜け401号へ、そして程なく400号に突き当たる。400号は地図を見るとすれ違い不可の場所がある。401号も相当に狭かったが特に断りがないところを見るとかなりの狭さらしい。ちょっとびくびくしながら車を走らせるが思ったほどではない。きちんと一定間隔で待避所が作られているので問題はない。おまけに平日のせいかまったくすれ違う車もない。昼ごろには田島に到着。ここからは会津西街道で川治温泉方面へ。この道も昔はよく走ったのだがもう何年も走っていない。途中で蕎麦屋(またか)に立ち寄り暖かいなめこ蕎麦をいただく。
 
 会津民俗歴史資料館という看板を見かけ入ってみる。ここは展示物だけでなく、古い民家や水車小屋を移設して保存してある。ただの農家だけでなく染め物屋もあり染め物教室が開かれることもあるそうだ。近くにはキャンプ場や木工を体験できる場所もあり、子供連れにはなかなか良いところかもしれない。

 山王峠を越えると栃木県。まもなく塩原温泉に抜ける道に出る。そちらを回ればすぐに東北道に出られるのだが今回はなるべく一般道を走りたい。そのまま南下する。やがて湯西川温泉駅を過ぎ、五十里ダムに出る。それをすぎると川治温泉だ。ここで右へ曲がれば川俣温泉、女夫淵温泉、そして秘湯で有名な奥鬼怒四湯に向かうのだがそちらに行ってしまうと今日はもう帰れなくなる。後ろ髪を引かれる思いでそのまま南下。竜王峡を過ぎたところで再び山越えの道に入る。牧場やダムのそばを抜け塩谷町へ。そこから宇都宮方面へ向かい国道4号経由で自宅へ向かうつもりだったのだが何故かやたらと道が混んでいる。やむなく東北道の矢板インターへ。
 
 これで今回の旅は実質的に終わり。あとは岩槻インターまでひた走るだけ。今回のように平日に特別休暇をもらえるのは10年後。果たしてその時もまだひとり旅なのだろうか。

ー温泉日記・了ー



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