中国日記

2000年7月26日〜8月2日



・7月27日(木)
 おぉっと!。油断していたらいきなり朝食は麺。しかも今回はさっぱりした麺ではなく、なんとなく脂っぽい麺。伸びてしまうと致命的なので必死で麺を飲み込む。そしてお粥。
 やっとのことで完食し会社へ。
 朝礼で10分ぐらい立っていただけですぅっと血の気が引いていく。どうも夕べの不調を引きずっているようだ。

 昼は鶏のもも肉。これは結構うまい。それ以外は前回同様の正体不明な野菜の炒め物。なんだか個々の食事もすっかり慣れてしまった。もう少し薄味だといいのだが。高血圧のおじさまにはちょっと不安。

 出張者の間では、一週間に1日ぐらいは宿舎で夕食を食べようという暗黙の了解がある。18時を過ぎても仕事をしている人たちを振りきって宿舎へ。
 一緒に夕食を食べたのは3人。現地生産のサントリービール(これは薄い!モルツを作っているメーカーとは思えない。こちらでははっきり言ってスーパードライのほうが味が濃い)をぐいぐいあおる。献立は田鰻の炒め物、冬瓜の天ぷら、瓜の炒め物。他の二人は瓜系が苦手なのでうなっている。僕は平気なのでバリバリ食べるが天ぷらは異様に脂っぽい。料理人が意見を聞きに近づいてきたのですかさず中国語ができる一人が文句を付ける。料理人は悲しそうな顔をしながら戻っていったがしばらくするとまた小鉢を持ってやってきた。
「こいつぁどうだ!(と言ったかどうかは定かでない。たぶんこう言ったのであろう)」
出てきたのは天ぷらを湯通しして脂を抜いたもの。
む!こいつはけっこううまい。でももういいかげん腹がいっぱいだ。
料理人は意見を聞くまで動こうとしないので仕方なく3人で
「好吃(ハオチー・おいしい)」
と言うと、顔が崩れんばかりにほほえんで
「そうか。これからはこいつを出すことにしよう(と言ったかどうかは定かではない。たぶんこう言ったのであろう)。」
うむ、かわいい奴。
 すっかり満腹したがまだ8時。他の二人は一眠りしてから出陣しそうな雰囲気だが僕はどうもいまいち調子が出ない。風呂に入って寝ることにする。
 風呂に入って部屋に戻るとなんだいかノドが乾いている。再び食堂に戻り缶ビールをもらって(伝票にチェックしておいて最終日に精算するシステム)部屋に戻る。こちらでは青島ビールは100円しない。
 意外に酔っていたらしく、半分ぐらい呑んだところで眠ってしまう。




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