2000年7月3日〜7月8日
うわつ!もう朝だ! 昨夜は早く寝るつもりだったのに何だか寝つかれず酒を呑んでしまった。しかも準備ができていない。朝飯はあきらめるつもりで目覚しをかけていたのであまり余裕はない。大慌てでスーツケースに荷物を詰め込むともう出発の時間だ。
駅へ向かって早足でスーツケースをひきずっていると、妙にポケットが寂しい。しまった!アイロンをかけようと思っていてそのままにしてしまった。引き返す時間は無いのでどこかで調達することにする。
6時出なのでさすがに眠い。東武伊勢崎線はなんとか座れたので一眠り。はっと気づくともう北千住。次の牛田で京成線に乗り換えだ。牛田と京成線の関屋は駅名こそ違うものの実は狭い道路を挟んだ向かい側。上野や日暮里よりもずっと乗り換えが楽だ。3つ先の青砥で通常料金の特急に乗り換えるのだが問題は指定席で無いこと。通学の高校生たちで混み始める時間帯。夏服の女子高生の姿に鼻の下を伸ばしているうちに座りそこねてしまった。この線はこの先ラッシュに突入する。恐れていた通り、すし詰めになってしまった車内ではスーツケースは邪魔もの以外の何者でも無い。
やっとの思いでたどりついた成田空港。大学生が夏休みに入ってしまったのかやたらに混んでいる。同行の二人は8時にここに来るはずなのだが姿が無い。先に来たのかと思い、待ち合わせ場所のJALのラウンジへ。しかし待てど暮らせど二人は現れない。搭乗時刻が近付いたのでやむを得ずゲートへ向かう。
来ない!
搭乗の列がとだえ、数度の搭乗案内にもうだめだ!と思った瞬間に二人は姿を現した。スーツケースの鍵が見つからなかったと言う。おいおい。
成田から上海までは3時間弱。沖縄よりもむしろ近い。昼食を食べたらもう着陸態勢だ。
上海の新しい空港、浦東(プートン)国際空港はやたらに広い。しかしガラガラだ。出口は検査こそしなくてもゲートを通るのが普通だが、ここは検査ゲート以外は素通りに近い。うーむ、これでいいのだろうか。
空港からは会社の宿泊施設まで2時間強。道は悪いが車はエスティマなのでそれほど不快ではない。朝が早かったので少しうとうとっとするともう宿に着いてしまった。しかしよく考えると成田から上海までと、飛行機を降りてから宿舎まではほとんど同じぐらいの時間だ。ちょっと複雑。
宿に着くともう4時近く。しかしすぐに敷地続きの工場へ出社しなければならない。成田まで立ちっぱなしだったことと、エコノミークラスの狭さのためかすでに足はパンパンにむくんでいる。工場で先発隊と合流するやいなや、すぐに仕事にはいるが足が痛くてどうにもならない。
8時頃にようやく仕事を終え、宿舎へ戻る。先発隊は夜の街へ繰り出すが、同行の3人は疲れているので宿舎で食事だ。日本を出発前にさんざん脅かされていたが、宿舎の食事も意外に食べられる。鶏手羽中の揚げ物を始め、各種野菜の炒めもの。想像していたほど油っぽくない。ちょっと化学調味料らしき味が強いのが難点だが。ビールは現地生産のサントリーと青島(チンタオ)があるが、同じサントリーでもこちらのはやたらと軽く、ほとんどライトビール。それもそのはず、アルコール度は3.5%だ。それでも疲れているのかすぐに酔っぱらい、10時には床についてしまった。