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夏が逝く前に
作詞・作曲：長 倫生
2004.6.5
分厚い雲の切れ間に 季節を告げる光が射して
水たまりの向こう側 梅雨明けの青い空が覗く
夏の訪れを君は 指折り数えていたね、いつも
けれども去年の君は 何かにおびえていたね なぜか mu〜
何を見ていたのだろう、遠い空を見つめて
僕は言葉を無くして、そんな君を見ていた
空にあふれこだまする 蝉時雨もいつのまに消えて
深さを増しはじめた 夕焼けの赤に溶けてく
あの時と同じ季節 君のいなくなったこの街
僕はやっと気づいた 君が何を恐れていたのか mu〜
あの日無くした言葉を、思い出せれば良かった
街が闇に沈むまでに、夏が逝く前に
暮れ行く川岸の道、通り過ぎる自転車の風
いつもと同じ夏の日 君のいないことだけを除き mu〜
あの日無くした言葉を、今こそ探し出そう
夏が逝くその前に、せめてその前に
夏が逝くその前に、せめてその前に
No.306
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