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あかりの消えた窓

作詞・作曲:長 倫生
1998.1.26




冷たい風にふかれて
たどる家路、君のいた頃は
遠くに見える窓のあかり
とても暖かかった

いまでも時々思い出すよ
待ちくたびれてまどろむ君の
少しあどけなさ残る横顔
目がさめるまで見ていた

君の気持が離れてゆく
ことは気付いていたけれど
君のいない部屋がこんなに
寒いなんて気付かなかった


あのころの僕は若すぎて
君の涙の物語に
かくされた言葉の本当の意味を
読みとることができなかった

君の気持が離れてゆく
ことは気付いていたけれど
暖かい部屋に慣れすぎた僕は
夜の寒さを忘れていた


君の最後のやさしさなのだろう
僕が家路をたどるころに
君はかぎをポストに落とした
部屋のあかりをつけたままで

No.291
MIDI


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作品集・第7期
作品集
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