ジャコビニ流星群 10月9日未明

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 僕と同じ世代の人は記憶があるかもしれませんが、26年前、日本中が流星フィーバーになりました。
13年周期で大出現の可能性があるジャコビニ流星群が絶好の条件だったのです。
 専門家の間では大出現は疑問視されていたのですが、マスコミが大さわぎしたため大ブームになりました。
 本来流れ星を見るのに望遠鏡は必要ないのですが、新聞などの情報が中途半端だったのか天体望遠鏡がむちゃくちゃに売れたそうです。
 空さわぎにこりたのか、13年後の大出現のチャンスにはマスコミは静かでした。
 ところが皮肉なことに、この時は予想外の大出現だったのです。
 あれから13年、また大出現のチャンスがめぐって来ました。果たして今回はどうでしょう。残念なことに現代の観測技術では、流星群の活動を正確に予測することはできません。本当に大出現があるかどうかは神のみぞ知ると言ったところです。
 今回はさらに悪いことにこの頃満月に近い月が空高く輝いています。
 とりあえず、9日の朝、まだ暗いうちに目が覚めた人は北の空を見上げて見ることをおすすめします。運が良ければ雨のように星が降るのを見ることができるかもしれません。
 もし大出現があれば、下の図のような感じで見ることができるでしょう。


 3時頃の北の空です。実際に星が流れるのは北の空とは限りません。なるべく広い場所で、きょろきょろせずにじっくり流れるのを待ちましょう。もっとも、この流星群は大出現があるときは、誰でも見えるくらいにたくさん流れますし、不発に終わるときはまったく見えないのが特徴です。11月のしし座流星群のほうは不発に終わっても一時間に10〜20個は確実に見られるのとは対称的です。
 ちなみに、僕は残念ながらまだ大出現にはお目にかかっていません。13年前の時は2時間前までは見ていたのでちょっと悔やまれます。
 出現時間もあまりはっきりとはしていませんので、できたら12時ぐらいから明るくなるまで見ていたほうが確実です。


流れ星を見るには
・用意するもの
  マット
  防寒具
  懐中電灯
  酒、つまみ
  「眠るな!死ぬぞ!」と言ってくれる仲間
・見るのに適した場所
  街灯や家の灯のない暗い場所
  北側が開けている場所
  車があまり入ってこない場所
  メンバーに女性がいる場合はトイレ
・流れ星を見るこつ
  きょろきょろしない。
  マットに横になって見る。
  一カ所を見つめないでぼんやりと空全体を見る。
  人が見たのに自分が見られなくても気にしない。
  「流れた」と声があがってから見てもたいていは無駄。
  眠らない。

流れ星の写真を撮るには
・用意するもの
  バルブ撮影のできるカメラ(シャッタースピードにBかTのあるもの)
  ケーブルレリーズ
  しっかりした三脚。もし弱いのしかなければ足を縮めた状態で使う。
  28〜50mmぐらいの明るいレンズ(できればズームはさける)。
  一般には感度が400〜800のフイルム。今回は月が明るいので800はさけた方がいいかも。
  レンズフード
  もしあればカイロ(使い捨てカイロは不可)
・撮影の実際
  三脚を安定のいい場所に固定する。
  カイロがある場合はレンズの周りに固定する(夜露がレンズに付くのを防ぐ)。
  無い場合は、時々レンズをチェックすること。
  カメラの露出モードをマニュアルにする。
  レンズの絞りを開放かそこから1〜2段絞ったくらいにセットする。
  北極星の方向か天頂付近にカメラを向け、シャッターを開く。
  5分から10分ぐらいシャッターたったらシャッターを閉じる。
  レンズが開放なら5分ぐらい。長くする場合は少し絞る。
  開いている間に、カメラを向けている方向で明るい流星が流れたらシャッターを閉じる。
  一枚に複数の流れ星を写し込みたければやや露出を長めに。
  現像に出すときは星の写真であることを告げておいたほうが良い。

ここで書いた撮り方は、ジャコビニ流星群だけでなく、流れ星の写真を撮る場合は同じです。
11月のしし座流星群の予行演習もかねて是非撮ってみましょう。
新しく星の写真を撮るためにカメラを買うのなら、中古で十分ですから機械式シャッターの一眼レフを探しましょう。
ちなみに僕が使っているのはオリンパスのOM−1です。

  

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