中国日記

2000年7月26日〜8月2日



・7月26日(水)
 うー、眠い。毎度毎度の5時起きは何とかならんものか。しかも雨だ。
まだ完治していない腰には空港までの2時間は憂鬱だ。「どうせまた座れないんだろう。」と覚悟して駅へ向かう。
 あれ?何だか空いてるぞ。東武線はともかく京成線がこんなに空いているのは初めて。そういえばいつも出発は月曜日だった。水曜日だとこんなに空いていのか。空港も空いているといいんだけど。思えばこの一連の出張の始まりは去年の今頃。あの時はひどかったなぁ。
 さすがに夏休みだけあってガラガラとは行かないまでも成田は比較的空いている。チェックインまでは少し時間がかかったがイミグレーションはすぐに済んだ。搭乗開始まではまだ1時間近くある。しばしラウンジで休憩。搭乗間近になってもう一人の出張者が現れる。成田にはJALのラウンジは2カ所あるのだが、別の方で待っていたらしい。良くあることだ。
 たいてい飛行機の中は寒いので、寒がりの僕は夏でも上着を持っていく。さらに乗ると同時に毛布をもらうのだがどうも今回は様子がおかしい。巡航状態に入っても何だか暑い。結局借りた毛布は使わずじまい。上着も途中で脱いでしまった。
 満席になっていなかったのだろうか。上海浦東空港でのイミグレもあっさり終了。荷物もすぐに出てくる。
 会社からの迎えの運転手もすぐに見つかりスムーズに出発。今回も車はエスティマ。中国では大覇王と言うらしい。前回の出張では気持ちに余裕が無く途中の景色を楽しめなかったが今回はゆっくりと景色を眺められた。日本と違いどこまでも山が見えない。ひたすら平らでどこまでも同じデザインの家が続いている。約2時間の道程、とうとう完全に人家が無くなることはなかった。気になったのはそこかしこにある巨大な(大きい物は10mぐらい)パラボラアンテナ。何だかわからなかったが、どうもBS放送を受信するための物らしい。なるほどNHKも入るはずだ。

 前回よりもだいぶ早く宿舎へ到着。出社するとまだ3時前。まだたっぷりと仕事が出来る。ひぃーっ!
 すでに現地には何人ものメンバーが入っていたので初日だというのにたっぷりと仕事。遅くまで空いているのは日本食の店だけなのでいきなり日本食。今日は前回の出張では行かなかった店だ。なぜか海外では必ず頼んでしまう鰻丼。前回2つの店で食べているので今回は3軒目。味は...うーん、ちょうど中間ぐらいかな。やはり海外であまり鰻丼には期待しない方が良さそうだ。でも5年前インドネシアに出張したときに食べた鰻丼はうまかったなぁ。もっともその店は寿司もすき焼きも日本の普通の店と比較しても抜群にうまかったのだが。
 その店での収穫は茄子とベーコンのチーズ焼き。ホワイトソースを使わないグラタンと言ったところか。これのどこが日本食なのかわからないがなかなかいける。
 ビールを呑んでいるうちになんだか意識がもうろうとしてくる。なんだか酔っているのとはまた違う気分。なんだか貧血みたいだ。他のメンバーに何だか顔色が悪いと言われる。食事後みんなは呑みに行ったがどうにも気分が悪いので一人で先に帰ることにする。
 運転手には地図を見せたので安心していたのだが気が付いたらなんだか見覚えのないところを走っている。あわてて車を停めさせてもう一度地図を見せる。どうも会社の裏側にまわってしまったらしい。ぐるっと大回りしてやっと宿舎へ。本来なら基本料金の10元なのだがメーターが11元になってしまった。財布を探ると1元札がみつからない。しかたなくお釣りはあきらめて15元を渡したのだが運転手もやましいところがあったのか5元を返してきた。もっとがめついかと思っていた自分にちょっと反省。
 結局10時半頃には寝てしまう。




キコクマデ・アト7カ


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